maneo(マネオ)グループの一角であるクラウドリースが大規模遅延を起こしましたね。
1月9日に投資家に向けて、クラウドリースより大規模遅延発生のメールが送られました。
遅延額は合計38.8億円。運用金額の64%が対象となります。
今回のクラウドリースの遅延により、maneo(マネオ)グループでは5社目となる失態です。
・maneo(マネオ)グループ遅延状況
1社目:グリーンインフラレンディング
2社目:ガイアファンディング
3社目:キャッシュフローファイナンス
4社目:maneo
5社目:クラウドリース ←いまここ
グリーンインフラレンディングの大規模遅延が発生した時に、当時業界最大手だったmaneoの対応姿勢に注目が集まりましたが、現在時点までに特に目立った進捗がないことで、該当ファンドに投資した投資家もしびれをきらしている状況。※参考リンク:JCサービスに環境相が補助金返還命令!倒産の可能性?GILの問題からメスがはいったようです。
さらに立て続けにガイア、キャッシュ、maneo本体での遅延が重なった上に、とどめのクラウドリースの遅延は、maneoマーケットの信頼低下につながる事態になってきています。
以下の推測です。
maneoマーケットの管理が不十分というより、そもそも体制に無理があった
maneoグループというのは一般的な資本関係をもつなどといった、いわば親子、兄弟関係ではなく、maneoマーケットが提供するシステムをそれなりの金額と手数料を払った上で借りている会社群の総称です。
つまり、資本関係をもつ以上にお互いの利害関係の上で成り立っているものであり、システムを借り受けている営業者からすれば、バンバン案件を募集し資金を集め融資をして、お金稼ぎがしたいのが本音でしょう。
毎月の売上目標もあるでしょうから、多少案件に穴があったとしても目をつむんで募集をかけてしまう現状があるのかもしれません。
特にガイアファンディングの遅延はそれを表しており、最終貸付先までに関連会社が3社いるもうよくわからない状態。
グリフラに続いてガイアファンディングでも42億円の大規模延滞発生!
maneoからしてみれば、厳正な審査を重ねて問題ないと判断したのかもしれませんが、一般的な考えでいくと、最終貸付先までによくわからない会社3社を経由するというのは異常と言わざる得ません。
maneoは、案件の精査はしっかりとやっていたのかもしれませんが、これだけの事態を起こした結果をみると、maneo(マネオ)グループで行っている事業スキームは、既にお友達関係になってしまっており、ビジネスそのものが破綻しかけていると判断するほかないと考えています。
既に投資している場合、これからどう動くか
maneo(マネオ)に対し訴訟も視野に入れて動いている投資家もいるようですが、現時点では裁判に訴えることは難しいと思っています。
maneo(マネオ)や遅延を起こしている営業者は募集金を返済すると言っていますので、もっと決定的なことが起きるまでは裁判を起こすことは現実的ではありません。
まあ、筆者は法律のプロでありませんので、あくまでそう思うという個人の見解をでませんが、今年いっぱいくらいは様子をみるのもありかなとは思います。
実態はどれであれラッキーバンクのように明らかに投資家に対して背信行為を行ったわけではないですし。
問題は影響は色濃くでている
maneoの本体の募集状況を案件毎にみていても、あきらかにお金が集まるスピードが落ちています。
以前は、募集を開始すればあっという間に満額終了となっていましたが、グリフラ問題から度重なる失態でmaneo本体の募集に影響がでてきている状況です。
明らかにmaneo(マネオ)グループからの撤退が進んでます。
確かに、今の状況を考えるとリスクを冒してmaneo(マネオ)グループに投資をするよりも、SBIやロードスター、ポケットファンディング等、安定しているファンドに投資をしたほうが良いと考えるのは普通です。
maneoには事態の早急な収束と今後の対応方針の案内を行ってほしいと思います。
以上、「クラウドリースの大規模遅延からみるmaneo(マネオ)の今後について」でした。
・参考リンク