毎月のノルマを達成するために、深夜まで残業したり、休日出勤をしたりして、日々売上を上げるために仕事をしている営業マン。
数字が全ての営業職に就いている以上、やはりトップ営業マンになりたいと思うのが、世の中の営業の思いだと思います。
トップになると社内の立場が様変わりします。
■トップ営業マンと平凡営業マンの社内での違い
・意見が通るようになる
・経費優遇
・自由出社
トップ営業マンになれば、これだけの恩恵を得ることができます。
会社によっては、もっと優遇されるかもしれないですね。
トップ営業マンともなれば、会社によっては役員以上の発言権を得ることもあります。
例えるのなら、今まで平民だったのに市民権を得て貴族になる感じかな。
これだけ待遇が変わるなら、誰だってトップ営業マンを目指しますよね。
「自分はほどほどでいいのでトップなんて目指していない」という人はさておいて。
ただ、トップ営業マンになる人は、売上意識全開の体育会系営業マンばかりではないというが現実。
事実、筆者と仲の良いトップ営業マンのほとんどは、いわゆるゴリゴリの営業スタイルをとっていません。
今回はその理由を解説したいと思います。
売上は意識しているうちに伸びない
筆者も営業経験がありますし、一時ではありますがトップの座に君臨したこともあります。
その経験から言うと、売上は意識しているうちは伸びていきません。
売上を意識しないというのは、営業としてどうなの?と思われてしまいそうですが、事実、筆者が出会ってきたトップ営業マンの方は、ギラギラしたような狼のような人よりも、人懐っこく他人のために頑張りたいと思っている、柴犬ような人が多かったです。
売上を意識している営業マンは商談の場でもその考えが透けてみえるんですよね。
商品を売りたくて売りたくてしょうがないみたいな。
言い方はあまりよくないですが、はっきり言って浅ましいです。
そして、その浅ましい考えは、相手に見透かされています。
NHKの受信料徴収の人って嫌われているでしょ
彼らがなぜ嫌われているのかって考えたことありますでしょうか。
NHKを見ないのに契約を迫るから!って声が多そうですが、本質の理由は違うと筆者は思っています。
彼らが嫌われる理由は、自分の売上のために相手のことを考えずに商品を売りつけようとするからです。
要は、自分のことしか考えてないケースの典型例ですね。
不動産でも金融でもITでも、業界を問わず自分の売上のことしか考えてない営業マンは、嫌われてしまい一生トップになれません。
長期的な視点で考えること
トップ営業マンは長期的な視点でものを考え、行動しています。
目先の売上がほしいので、短期的な視点でものを考えてしまいがちですが、これではいつまでたっても売上は安定せず、トップになることはできません。
一カ月、二カ月後のことを考えるのではなく、半年先のことを考えて行動することがとにかく大事です。一年以上のスパンで考えていいかもしれません。
初対面の相手にいきなり商品を売りつけるのではなく、最初は何気ない世間話や暇があれば飲みにいったりして、まずは関係を気づいていくんです。
しっかりした関係が構築できれば、相手もあなたの商談の耳を傾けてくれます。
そんなことを続けていると気づいたらトップ営業マンになっている
上述したような一見無駄に思えるやり方も、やり続けていけば花が咲くときがきます。
最初はきついと思いますよ。
少なくとも数カ月は売上が伸びないですから、会社からはブーブー言われるでしょう。
そこを耐えることができれば、気づいたらトップ営業マンになっています。
平民から貴族へクラスチェンジです。
ただ、長期的なスパンで営業活動をするためには、会社の理解もある程度必要です。
短期的な思考の営業と違って、長期的なスパンで行動している営業は、しばらく数字として表れてきませんから。
まあ、短期的な売上ばかりに目がいって、長期的な目線で行動している営業マンをバッシングするような会社はそもそも終わっていると思いますけどね。
そんな会社はあと10年もつ会社ではありませんので、さっさと見限って転職しましょう。
以上、「平民から貴族!トップ営業マンは狙ってなるものではない。気づいたらなっているもの。」でした。