クラウドファンディング業界が荒れています。
最近では、JCサービス、グリーンインフラレンディングの投資家への償還不能問題で、管理者であるmaneoマーケットが行政処分を受けたばかり!
詳しい内容を知りたい方はこちらをどうぞ。
まさかここにきて安定感で評判だったSBIソーシャルレンディングでもデフォルト発生の模様です。
ただ、SBIのケースはmaneoマーケットとは若干毛色が違います。
maneoマーケットが(というよりJCサービスとグリーンインフラレンディング)が、投資家への事前説明とまったく違う用途で資金を流用していたのに対し、SBIは事前の説明通りに資金を運用したが、借りてから利息の返済がなされず、投資家への分配ができないという事態。
結果だけを見れば結局分配できていないんだからmaneoマーケットの問題と一緒じゃないか!と思ってしまうところですが、SBIの場合は、不動産を担保に取っており、その売却資金をもって投資家へ元金の返済が可能な可能性があります。
maneoマーケットとSBIの問題は、似ているようで本質がまったく違うんです。
借りてはトウキョウ運河という不動産業者
トウキョウ運河は渋谷区恵比寿に本社を置く不動産業者です。
土地や空きビルを転がすいわゆる転売事業をメインに行なっており、他社よりも高値で物件を買い取ることから仕入れは順調だった模様!
問題①-仕入れが高すぎる
不動産取得税や仲介手数料等、諸々の経費を勘案した上で出口金額を確定させるのが最もオーソドックスな事業のやり方です。
同社の場合は、単純な転売事業(安く買って高く売る)ですので、デベロッパーと違い複雑な費用計算などは要りません。
必要なのはマーケット相場よりも安く買って高く売ること。言ってしまえばヤフオクな%3の転売とほぼ考え方は一緒です。
問題②-出口戦略が甘い
今一番ホットなSBIの差し押さえが入っている鶯谷駅前の土地ですが、あなただったらどんな用途で利用しようと考えますか。
私自身も色々%E<えてみましたが、これ!という解決策というか用途%<1浮かびません。
・鶯谷駅前ですから戸建事業は成り立たない
・アパート事業は土地が狭くて無理
・飲食店のテナントビルなどは選択肢に入るでしょうが、土地が狭いですから大手飲食店の出店は望めない。
利点は駅前の土地というだけで、利用価値がほぼありません。
しかも鶯谷という山手線屈指のピンク街!
出口戦略が甘かったとしか言えません。
問題③-スマートデイズの関連会社
同社は一時期問題になったスマートデイズの関連会社です。
実質的支配者は同じという話。
別会社で事業も違うので過去に問題があっても関係ないと言えなくもないですが、気にする方もいるのでここについても問題点として挙げておきます。
まとめ
SBIはすでに同社の物件を差押えていますので、現時点で償還が遅延していても、ある程度の投資金、もしかしたら全額返ってくる可能性があります。
今はジタバタせずSBIを信じるしかないですね。
余談ですが、鶯谷の案件はJRに路線価で売ってしまうのがベストかなっと思ったり。
まあ利用価値を考えるとJRも相!93安値じゃないと検討しないでしょうが。
以上、「SBIソーシャルレンディングで利息未返済による分配不能!借りてはトウキョウ運河という不動産業者です。」でした。
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