クレジットカード大手のJCBが定期的に公表している「クレジットカードに関する総合調査」ですが、以前、下記の記事で「電子マネー普及率」について記事を書きました。
今回は、「デビットカードの利用状況」について触れていきたいと思います。
デビットカードの保有率は上昇傾向
調査結果をみると、デビットカードの保有率は2016年時点で13.9%と年々上昇傾向にあるようです。
ただ、上昇傾向にあるとはいっても上昇率はそこまで高くなく、2015年の保有率12.8%と比較しても1.1%しか上昇していません。
・2016年 13.9%
・2015年 12.8%
・2014年 16.4%
保有率は2014年が最も高く、2015年度で4.2%減少し2016年は1.1%上昇という上がったり下がったりという状況になっています。
利用率については、2014年から2016年まで毎年上昇傾向にあるようです。
デビットカード取得理由は、キャッシュカードについてきたため
表が見づらくてすみません。
デビットカードの主な取得理由は、「金融機関のキャッシュカードについてきたため」が24.0%で割合として最も高い結果となっています。
自発的にデビットカードを作る人はほとんどいないと思ってしまいそうになりますが、なんと21.5%が「残高のある分しか利用できず、使いすぎないから」という理由でデビットカードを保有しています。
下記はデビットカードの取得利用の理由別割合です。
・金融機関のキャッシュカードについてきたため:24.0%
・残高のある分しか利用できず、使いすぎないから:21.5%
・ATMでいちいち現金をおろす手間が省けるから:19.5%
・入会にあたって審査がないから:18.8%
・デビットカードに興味があったから:16.1%
・ポイントがたまる、キャッシュバックがあるから:16.1%
・クレジットカードと使い分けをしたかったから:13.1%
・銀行で勧められたから:11.0%
・入会特典に惹かれたから:9.8%
・審査のないカードがほしかったから、クレジットカードを保有できないから:9.5%
・クレジットカードが嫌いだから。クレジットカードを持ちたくないから:8.8%
・利用後のお知らせメールが届いて安心だから:5.3%
・海外ATMから預金引き出しができるから:5.2%
・最初はクレジットカードだと思って申し込んだから:4.5%
最も割合が高い「金融機関のキャッシュカードについてきた」以外は、自発的にデビットカードを作成しているのがわかります。
審査がないとか入会特典に惹かれたなどの理由もありますが、即時引き落としがかかるデビットカードの安全性や機能性に惹かれて作る方が結構多いんです。
ここ数年は大手各社が様々なデビットカードのサービスをリリースしています。
一番直近だとみずほ銀行がJCBと組んで、デビットカードをリリースしています。
まとめ
日本ではデビットカードは一般的ではなく、現金払いかクレジットカード払いか二択でしたが、デビットカードの普及によりその考えも変わりつつあるようです。
今回の統計を見ても、今後は現金払いではなく、デビットカードやクレジットカード払いでの支払いに傾いていくんでしょう。「Apple pay(アップルペイ)」もリリースされましたしね。
以上、「デビットカードの普及率を解説!大手クレジットカードJCBが発表した統計がすごい!」