最近やたらと耳にするように「リボ払い」というワード。さまざまなメディアが取り上げ世間にだんだんと浸透してきました。ただ、リボ払いという単語は知っているけど、そもそもリボ払いってなんなの?って方もいるかと思います。リボ払いはクレジットカードとは切っても離れない関係です。リボ払いはクレジットカードで行える究極の借金のです。正しく理解しないまま利用すると生活を圧迫するどころか最悪の場合は破産してしまう可能性だってあります。事実、リボ払いによる返済で首が回らなくなり破産の道を選んでしまった方は少なくありません。
この記事の目次
究極の借金であるリボ払いについて
リボ払いはクレジットカードによる支払い方法の一つです。毎月の支払いを一定額に定めて支払っていくことが可能です。一言で説明するとこんな簡単な感じになりますが、このこの一定額の支払いというところが非常に危険なんです。
例えば以下のような人がいたとします。
■手取り収入:20万
・家賃:7万
・光熱費:2万
・携帯代:1万
・食費:3万
・月の費用合計:13万
この方は、通常であれば13万円も手元に残ります。ひとり暮らしであれば十分すぎる収入ですね。ではこれにクレジットカードの支払いを乗っけます。
■手取り収入:20万
・家賃:7万
・光熱費:2万
・携帯代:1万
・食費:3万
・クレジットカード:5万
・月の費用合計:18万
クレジットカードを使いすぎてしまい、手元には2万しか残りません。これでは生活できないと考え今月のクレジットカードの費用をリボ払いにし、支払いを1万円にしたとします。
■手取り収入:20万
・家賃:7万
・光熱費:2万
・携帯代:1万
・食費:3万
・クレジットカード:1万
・借金残高:4万
・月の費用合計:14万
手元に6万円も残ります。これで安心して生活できる!!っと考えた人はちょっと危険かもしれません。借金残高が4万とあります。毎月の支払いを1万とした場合、完済するのに4ヶ月かかります。「いやいや4万なんていつでも完済できるよ!」って反論されそうですが、一度でもリボ払いを利用したことがある人の頭は、そう考えわかっていたとしても行動には移せないものです。借金の返済よりも手元に多くお金を残すほうを選ぶでしょう。「たかだか4万の借金なんていつでも返済できるし」みたいに考えて返済を先送りにするんですね。
これは極端な例ですが、これがクレジットカードの支払いが20万だったらどうですか?もう手取り給料を上回ってしまうのでリボ払いにせざる得ません。20万全額をリボ払いにし、毎月の返済を1万にすればその時点で19万の借金です。おまけにこれに利息が乗ります。
ジャックス アールスタイルカード | 実質年率15.0% |
三井住友VISA エブリプラス | 実質年率18.0% |
楽天カード | 実質年率15.0% |
イオンカード | 実質年率15.0% |
エポスカード | 実質年率15.0% |
セゾンカード | 実質年率14.52%(コースにより異なる) |
ジャックスカード | 実質年率15.0% |
JCBカード | 実質年率15.0%(カードの種類により異なる) |
オリコカード | 実質年率15.0%(カードの種類により異なる) |
上記は主だった会社の実質年率の一覧です。上述しましたが、年利で15%は異常ともいえる数値です。これが対企業であれば年利15%もある程度許容範囲ですが、対個人になると話は別になるわけです。住宅ローンの金利はいくらかご存知でしょうか?車をローンで勝った時の金利?調べてみてください。目ん玉とびでますよ。
リボ払いの問題点はダルマ式に借金が増えていってしまうことです。
・借金額が増えても毎月の支払いは一定額で変わらないため、借金をしているという意識が薄れてしまう
・借金額が増えるとそれに応じて返済期間が長くなり、利息の支払いが重くなっていく
・借金額が増えると毎月の利息の支払いが大きくなっていくが、全体で利息をいくら払っているのかを把握しにくい
などです。クレジットカードのリボ払いは元金+利息の支払いになるので、元金が減らないということはないのですが、一度リボ払いの旨味を覚えてしまうと毎月毎月リボ払いを利用してしまい、気づいたら利息の支払いは毎月1万円、果ては2万円になっているということになりかねません。※利息で1万〜2万ですよ?これの他に元金の支払いがのってきます。
クレジットカード会社はリボ払いをどんどん利用してほしい
クレジットカード会社は、会員の年会費や店舗から手数料収入で売上をあげていきますが、なにより利益率が高いのがリボ払いです。リボ払いにかかる金利は、年利で15%程度を設定している会社がほとんどです。この年利15%って貸金業法で定められている金利のMAX値です。年利で15%の利息の支払いが金額に応じてですが、毎月毎月不特定多数から入ってくるわけですからこんなに美味しい商売はないです。
各社が率先してリボ払いを斡旋しているのはこういった理由からです。
リボ払いは利用してはいけない
リボ払いは計画的に使っていけば大丈夫と書いているサイトはたくさんありますが、当サイト「クレメモ」ではリボ払いは絶対に使ってはいけないと断言しておきます。使うとするならば、本当にどうしようもないときだけに限ったほうがいいでしょう。リボ払いは計画的にといいますが、計画通りに事は運びません。特に借金の計画なんてなおさらです。
リボ払いを利用しないということが最も正しい選択だと思います。
以上、「クレジットカードにおける究極の借金である「リボ払い」!。リボ払いを利用する前によく仕組みを理解し考えてください。」でした。